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笠原将生投手・191センチ、日本一の誓い

 



 15年の1月9日で24歳になる。プロとして経験も積み、15年シーズンはさらなる飛躍の年とできるのか。笠原将生は「1年間、一軍でいられる選手になりたい」と安定感ある投球を求める。

 福岡工大城東高から入団し、大型右腕は着実に成長してきた。12年にプロ初登板を果たし、初勝利も挙げた。13年は主に中継ぎを務め、30試合に登板し、4勝を挙げる活躍を見せた。14年は何度か一軍と二軍を行き来しながらも、26試合に登板。後半は真っすぐの回転数に意識を置き、スピンの効いた直球でぐいぐい押していき、打者を牛耳っていった。9月以降は5試合に登板し、8回1/3で1点しか許さなかった。それでも、本人は「良い、悪いの波がすごくあり、去年より(登板)試合数も少ないし、防御率も悪い」と反省の言葉を並べた。

 190センチを超える長身から投げ下ろす直球が最大の魅力だが、後半の好調の要因にはカーブの精度アップも挙げた。同僚の江柄子に投げ方などを聞き、手応えをつかんでいった。緩急をつけることで投球の幅が大きく広がった。

「シーズン後半からカーブを使っていて、自信もついてきた。来年(15年)はカーブで勝負したい」と言うほどになっていた。秋のキャンプでは日々、70球ほど投げ込むなど精力的にこなしていった。春のキャンプでは1日100球をめどにブルペンに入り、レベルアップを誓っている。「(キャンプで)今までよりも多く、平均的に球数を多く投げたい」と意欲的に語った。

 先発、中継ぎと、どんな働き場でも、目指す目標は一つだ。「日本一に貢献することが、自分の目標」と笠原は力強かった。
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