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国吉佑樹投手・一つしかないクローザーの座を狙う

 



 24歳を迎えるシーズンでさらなる飛躍を期す。国吉佑樹は6年目の15年は抑えの座を目指して戦う。「僕の中でクローザーは一人しかいちゃいけないと思う。席は一個。しっかりつかみ取れるように」と言葉に力を込めた。

 14年は主に救援として49試合に登板し、9月にはプロ初セーブもマーク。これまで目指していた先発とは違うポジションを与えられ、先輩の林に助言をもらうなど試行錯誤しながら取り組んだ。「最初はいつ(マウンドに)行くのか分からず、常に気持ちを上げていかないといけなかった。それだと1試合持たない」と苦笑した。

 ただ試合の展開を読めるようになり、投げるとしたらこの辺りだと思いつつブルペンで投げながら調整していった。「後半戦はだいぶ、慣れてきた。僕の投球ができるようになってきた」と手応えを口にした。

「先発に対する未練はある。ただチームに貢献できるポジションはどこか。今年は中(継ぎ)をやってチームの力になればと思った」と1年を戦い終えて率直な思いを口にした。14年3月に結婚したことにより大きな責任感を背負ってマウンド立ち続けた。「結婚してダメになったら僕がたたかれるのではなく嫁がたたかれる。家族を守っていかないといけない立場」と力強かった。心身両面で成長のあとを見せた。

 自身の目指すクローザー像について聞かれると「球が速くて三振が取れる。出てきたら負けたなと思わせる投手」と話した。年男になる2015年。大きな期待を寄せられるホープが抑えの座に定着できれば、チームの躍進、そして悲願のクライマックスシリーズ進出がグッと近づくはずだ。
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