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福倉健太郎投手・マウンドで豹変する“期待枠”

 



 今季から一軍で投手コーチを務める横田久則コーチが、「上の実戦でどんな結果を出すのか見てみたい」と連れてきた“期待枠”だ。二軍投手コーチだった昨季、主に先発として二軍戦16試合を投げたルーキー投手を見続けてきた中で最も印象深い特長の1つが「ブルペンよりもゲームの方が良い」ことだったという。

 こういったタイプはいきなり一軍へ推薦しづらいのだと、同コーチは語る。だからこそ、「キャンプのスタートから帯同させて、これから始まる実戦で良い結果を出してくれればいい。そこで仮に良い結果が出れば、自信になって、さらに伸びる」。まずは首脳陣の目に印象付けることが第一課題だ。

 大卒2年目として、即戦力の働きが求められていることは本人も十分自覚している。初めて一軍選手たちに囲まれての生活に「気が張るのは確か」だと苦笑しながらも、「一軍でも二軍でもやることは一緒なので、特に戸惑いはないです。若手なので抜くところなんてない。キャンプで毎日を常に全力でやるということが自分の土台になればいいと思っています」。

 初日から3日連続ブルペンに入り、4日目にはフリー打撃に登板。今オフ、豪州ウインター・リーグに参加した際、自身のテーマとした「直球の強さとコントロール」を、今キャンプでも引き続き磨いていくと、しっかりとした目標設定を語った。

「真っすぐと緩い変化球の使い分け」を自慢とするが、さらに首脳陣は「マウンドに上がった途端に人が変わる」と、普段と実戦での変わり身の落差を「面白い」と絶賛する。キャンプでアピールに成功し、今季の目玉的存在となれるか、楽しみだ。
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