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安部友裕内野手・8年目を迎えた07年のドラ1

 



 もう1人ではない。戦う理由が増えた男は、必ずはい上がってみせる。安部友裕は14年シーズン中に同じ福岡出身の一般女性と結婚。12月に公表した。約1年半の交際を実らせ、「野球も私生活も責任を持ってやっていきたい」。人生の伴侶と手を取り合い、わずか3試合の出場に終わった14年から、巻き返しを狙う。

 08年の高校生ドラフト1位ももう8年目を迎える。昨季はウエスタン・リーグで盗塁王を獲得したが、「うれしくないことはないです。でも恥ずかしいじゃないですけど、一軍で活躍しないといけない年齢ですし」と受賞にも笑顔はなかった。課題だった守備面でレベルを上げようと、股関節を柔らかくするトレーニングを重点的に行った。何かを変えたい。結婚して自然と責任も増していた。

 秋季キャンプ後には緒方監督から「あれだけの打撃を持っている選手。やってやろうという気持ちを感じた」と評価を受けた。春季キャンプも一軍スタート。継続してきたトレーニングに手応えもあった。広島の内野事情は二塁に菊池、遊撃に田中とともに同学年の選手が座っており、入り込むのは容易ではない。だが「本当にどこでも何でもやるつもり。優勝に貢献したい」と食らいついた。

 オープン戦に入ると「ある程度自分でこうすればいいというのはある」と自信を深めた打撃で結果を残した。守備から出場する試合がほとんどだったが、必死にアピールを続けた。だが、打席数を増やすために同行したウエスタン・リーグでアクシデントに見舞われ一軍再合流も見送られる形となった。開幕だけがすべてではない。安部は必ずはい上がってくるはずだ。もう1人ではないのだから。

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