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竹原直隆外野手・チームのピンチを救う男

 



 神様、仏様、竹原様。森脇オリックスの代打の切り札は今年でプロ11年目の竹原直隆だ。キャンプ、開幕と二軍スタートながら勝負強い打撃を見せ、今やなくてはならない存在となっている。

「今はたまたまです。そのうち落ちてくるので打てるときに打っておきます」。謙そんし苦笑いで話すが、確実に結果を残しチームの危機を何度も救ってきた。

 ここ最近はスタメン出場の機会も多くなっているが、竹原の集中力が最高潮に達するのは代打で登場したときだ。ここまで(5月12日終了時点)代打の機会は6回。通算成績は6打数5安打、1本塁打、6打点。打率は驚異の.833。チーム内では「神様」と呼ばれるなど存在感は日を増すごとに大きくなっている。

 その中でも象徴的な試合だったのが4月25日の日本ハム戦(札幌ドーム)。1点を追う7回二死一、二塁。相手左腕・宮西からバックスクリーンに突き刺さる逆転の1号3ラン。抜群の勝負強さを見せる竹原に森脇監督も「少ないチャンスの中でしっかりと結果を残してくれる。“男・竹原”がやってくれたね」。何度もチームを救う活躍を見せるベテランを称賛した。

 開幕からケガ人が続出し、回ってきたチャンスをつかんだ。代打以外でも相手先発が左投手の場合はDH、左翼手として先発出場を果たしている。「ベンチで待っているときでも打席に立つことを想像している。僕は来た球を打つタイプなので初球から最高の状態でバットを振れる準備をすることが大事。1打席もムダにしたくない」。1打席にかける男・竹原。中島、ブランコ、糸井ら主力級の打者に見劣りしない活躍を見せている。
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