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ロペス内野手・最後にもうひと踏ん張り

 



 五番打者への期待が高まっている。ロペスは9月2日に14試合連続安打を記録するなど好調をキープ。特に輝きを放ったのが1日の中日戦(ナゴヤドーム)。2ランを含む3安打3打点の活躍を見せた。「本当に状態はいい。結果に満足している」と手応えを口にした。

 1回に筒香の犠飛で1点を先制した直後に左翼線への二塁打を放ち1点を追加。3回には左翼スタンドへ2ラン。「感触は良かったですが、ホームランになるかどうかは分からず、走っていました。スタンドまで届いて良かったです」。この日を含めた直近5試合で4本目の本塁打だった。来日後最多の昨季に並ぶ22本目のアーチ。9回二死一塁では左前打。一、三塁と好機を広げると、続くバルディリスの決勝内野安打が生まれた。

 長打と巧打。バランスの取れた打撃で安打を次々と重ねている。7月下旬には不振のために先発から外れた時期もあった。それでもシーズン終盤で輝きを取り戻してきた。「ストライク、ボールをしっかりと見極めて、ストライクゾーンにきたボールをうまくとらえられていることが結果につながっています」とコメントした。負ければ最下位転落と自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出が消滅する試合だった。一時は首位を快走していたチームだったが急激に失速。下位に低迷している苦境の中でどこまで背番号2のバットが上位に導けるか。好調の外国人がシーズン大詰めでラストスパートをかけることができれば今後の戦いはまだまだ面白くなる。CS進出は上位チームが崩れない限り、厳しいのが現状だが「自分の打撃をするだけ。あと1カ月。最後にもうひと踏ん張りしたい」と奮起を約束した。
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