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イ・デウン投手・安定感アップは必須

 



 評価の難しい助っ人だ。「イケメン韓流右腕」ことイ・デウン。今季は9月16日現在で9勝6敗。1年目ということを考えれば十分にも見える。だが、勝ち星に比例するだけの評価を得ていないのも事実だ。

 開幕から先発ローテーションとして5月までに6勝を挙げたが防御率は4点台後半。落合投手コーチは「たまたま勝たせてもらっているだけ」と厳しかった。交流戦の途中から中継ぎに配置転換され「防御率が3点台になったら先発に戻す」との言葉を信じて奮闘。見事にノルマをクリアして、7月30日の西武戦(QVCマリン)から先発に復帰した。この試合で7回無失点と好投して9勝目を手にしたが、その後がまずかった。8月18日の日本ハム戦(同)、同25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)、9月1日の日本ハム戦(東京ドーム)で3連敗。いずれも四球を連発して自滅するという内容で、首脳陣は再び中継ぎへの配置転換を決めた。その後も安定感を欠いており、首脳陣から信頼を勝ち得るまでには至っていない。

 アメリカ・マイナーで通算40勝を挙げ、即戦力と期待されて今季からロッテに加入した。最大の武器は150キロを超える直球と鋭く落ちるスプリット。9勝を挙げたのは決して運だけでなく、高い能力を兼ね備えているのは間違いない。だが、求められるのは安定感だ。落合コーチが「独り相撲」と指摘するように、状況判断力を身につければさらに力を発揮できるはず。球団は来季も残留を望んでいるとの情報もある。「チームに貢献したい」と話す韓流右腕に現時点で点数をつけるとすれば「60〜70点」。終盤戦でさらに評価を上げたいところだ。
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