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モスコーソ投手・4月の肉離れが大誤算

 



 先発ローテーションの一角として大きな期待を寄せられたシーズンだったが、思うような結果を残せず苦しいシーズンとなった。ギジェルモ・モスコーソは9月15日現在で15試合に登板して3勝6敗、防御率は5.19と低迷。先発だけでなく救援要員としても起用された。ただ残念なことに本来の実力を発揮できないままでいる。

 新加入の昨季は9勝を挙げ、先発要員としてチームを支えた。球団は能力を高く評価し、2年契約を早々に提示し、残留が決まった。「素直に大変うれしく思っています。今年対戦した選手や球場の特徴、日本での経験を来年のシーズンにしっかりと生かしたいと思います」と意気込んで挑んだシーズンだった。

 開幕からは順調なスタートを切った。大きな誤算だったのは4月22日の阪神戦(横浜)で7回途中、左太腿裏の張りで降板したことだった。23日には横浜市内の病院で検査を受け、肉離れと診断されたと発表された。同日、出場選手登録から外れた。ここまで3勝1敗で防御率2.84と好調だっただけに痛かった。

 故障で二軍調整となり6月には一軍のマウンドに復帰したが、本来の投球をなかなか発揮することはできない。6月下旬には救援に配置転換されて復活を期待されたが、それでも結果を残すことはできなかった。再度、二軍での調整後、8月30日の広島戦(横浜)の先発では4回3失点でKOされた。「今日は何もありません。勝ちたいと思って投げていましたが、このような結果になってしまいました」と悔しさをにじませた。それでも今季は終わっておらず、来季も契約を残している。悔しさをぶつけるチャンスはまだある。
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