週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

野村亮介投手・期待に応えるのはこれから

 



 野村亮介のルーキーイヤーが終わった。ドラフト1位。背番号20と竜の歴代エースたちが継いできた2つの符号に合致しながら、一軍では3試合登板で防御率10.13。二軍でも14試合で1勝2敗に終わった。3年連続Bクラスと低迷したチームの要因となった先発投手陣のコマ不足解消を期待されながら、それに応えることはできなかった。「即戦力」のノルマを果たせずじまい。だが、まだ22歳。秘められたポテンシャルを発揮するべく、レギュラーシーズン終了後もみやざきフェニックス・リーグで腕を磨いている。

「自分に何が足りないか、何をしなければいけないのかが分かった。このオフは、見つかった課題をひとつずつクリアしていきたい」

 一番の課題は、体力面の弱さ。社会人時代から体力には自信がなかった。「年間を通して投げ続ける体力がなかった。社会人と違い、プロは毎日が試合なので疲労が大きく、バテるのも早かった」と語る。

 プロ野球選手にふさわしい体力を手に入れるため、意欲的に取り組んでいるのが筋力トレーニング。アマチュア時代は軽視していたが、「体を大きくして、投げる体力をつけるようにしている」ために毎日取り組んでいる。

 1日おきに上半身と下半身を鍛え、バランス良くパワーアップすることを目指す。その効果か、フェニックス・リーグでは中継ぎで好投。10月13日の巨人戦(生目第二)では2対2の7回に2番手で登板。最速143キロの速球と変化球で、吉川と大田から三振を奪った。

 ベテランが多くチームを去り、若手の奮起が期待される新生ドラゴンズ。野村は、その一翼となるつもりだ。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング