バラ色のオフが待っているのはプロ2年目で初の2ケタ勝利をマークした
東明大貴。「勝ち星は野手のみなさんのおかげ。僕の中では納得できる投球は少なかったので満足できるシーズンとは言えません。課題はいっぱいある」。ルーキーイヤーは先発、中継ぎとして26試合に登板して5勝7敗、防御率3.79。今季は開幕ローテ入りを果たし、10勝8敗、防御率3.35と不振が続いた投手陣の中で孤軍奮闘の活躍を見せた。
今季の推定年俸は2200万円。チーム成績がリーグ5位だったが、ケガ人が相次いだ中でローテを守り抜いた右腕の評価は高い。12月から始まる契約更改では、倍増から5000万円の攻防になるとみられる。開幕から交流戦に入るまでは1勝4敗と勝ち星に恵まれなかったが、後半戦に入ると自身初の5連勝をマークするなど抜群の安定感でチームを支えた。来季は
中日二軍投手コーチに就任する高山投手コーチも「将来の
オリックスを背負う投手になれる存在」と東明を評価している。
2年目のシーズンを終えると11月1日から約1週間、関東の病院に出向きメディカルチェック、リハビリを行った。肩、ヒジのトレーニングも勉強することができ「自分が知らなかったことがたくさんあった。オフのトレーニングに生かしていきたい」と収穫を口にした。1年間を通して投げ抜いた右腕だが、翌日からは高知・秋季キャンプに合流し、来季に向けた準備を進めている。「僕の中では春のキャンプより秋にやっておきたいことがいっぱいある。去年も収穫が多かったので今年、出た課題をしっかり取り組んでいきたい」。進化し続ける右腕が来季もオリックス投手陣の軸となる。