十分に手応えをつかんだ秋。期待株として秋季キャンプを終えた
江越大賀も、2年目のシーズンに向けて自信をつけた。「来年に向けてアピールできるところと課題が見つかった。信頼して使ってもらえるような守備、走塁を目指したい」
持ち前の打撃は「振る」ことがテーマ。普段は890グラムのバットだが、920グラムのマスコットも使用。両手のヒラはマメがつぶれたボロボロの状態になった。
金本監督は「伝統的に大砲が育っていない」と江越の名前を出して強化選手に指名。江越が「頭を動かさないように、突っ込まないようにする」とフォームを固めた。
1年目は56試合出場で、打率. 214 、5本塁打、16 打点。ルーキーイヤーは即戦力としてプロ入りした江越にとっては不本意だった。
打力向上と同時に、守備、走塁面でのレベルアップがポイントでもあった。
マートン退団で定位置を奪うチャンス到来。攻守走にアピールできるかが、このキャンプで注目を浴びていた。
その点、紅白戦ではまず外野守備で目立つことができた。本人も「1歩目のスタートが良くなった」と説明する。
また今季わずか2盗塁に終わった走塁でも「もっとスタートとか投手のクセを盗むことも勉強していきたいと思います」と積極的に取り組んでいた。
来春の沖縄キャンプについて金本監督は「できるだけ振る、できるだけ走る」と若手中心の強化を示している。そこからふるい落としが始まるわけで、勝負はここからだ。
一気にレギュラーを狙いにいく江越は「実戦でどれだけ結果を残せるかになる」と、どん欲に開幕スタメンを見据える。