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ロッテ 中村奨吾内野手・目指すは全試合出場

 



 即戦力との期待を裏切らず1年間、一軍の座を守った。111試合に出場したドラフト1位ルーキーの中村奨吾は「1年間、一軍にいることが目標だったので、達成できて良かった」と笑みを浮かべた。

 守備は堅実。夏場に今江が左手首の骨折で離脱した際には三塁をそつなく守ったように、本職の二塁だけでなく複数のポジションをこなす器用さを見せた。初めて一番で起用された4月3 0日の西武戦(QVCマリン)で初回先頭打者本塁打を放つなど、5本塁打をマークする一方で打率.230と確実性を欠いたのは反省点か。「打率も得点圏打率も低い。打席に立たせてもらった割に打点も少ない。もっともっと勉強して、数字を上げていかないと」と満足していない。

 二塁手のゴールデン・グラブ賞に輝いたクルーズ、長く三塁のレギュラーを張った今江の2人が退団。来季は定位置奪取のチャンスの年になる。「ポジションが空いているというわけではない。レギュラーを取りにいけるように、もっともっと積極的に自分を出していきたい」とアピールしていく構えで、目指すは全試合出場だ。

 思い出のシーンを尋ねると「良かった成績や良かったシーンよりも、エラーしたときやチャンスで三振したときのほうが頭に残っている」と答えた向上心の塊。大谷と対戦した9月2日の日本ハム戦(東京ドーム)、5回の得点機で三振を喫したときには「まだ自分の技術ではあのフォークは見送れない。どう対応すればいいか、まだ分からない」と率直に力量不足を口にしたこともある。「来年、どうやってミスや凡打を減らせるか考えて、オフを過ごしたい」とさらなるレベルアップを誓っている。
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