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西武 戸川大輔外野手・1年で成し遂げた育成からの卒業

 



 南郷秋季キャンプ中に行われた初の契約更改後だった。メディア対応に現れた高卒育成新人の戸川大輔は開口一番、「支配下登録していただけることになった」と、はにかんだ笑顔を見せた。1年目で育成契約卒業に、本人は「今年中にとは考えていなかったのでビックリ」と驚いたが、周囲は当然の結果と見ている。潮崎二軍監督やつきっきりで練習を行ってきた赤田育成コーチも「本当によく練習するし、プロのスピードにもついていけるようになり打球も強くなった。体も大きくなった。飛躍的にレベルアップした」とシーズン中から絶賛していた。

 イースタンで残した成績こそ、50試合、70打数9安打、3打点、打率.129にとどまったが、そのポテンシャルの高さ、練習態度、成長ぶりを球団も高く評価した。

 ダイナミックな打撃、俊足が持ち味だが何よりの魅力は目先の結果に一喜一憂しない、地に足着いた向上心だ。「正直、今すぐ一軍というのではなく、狙っているのは2、3年後の定位置獲りです」。焦りなき若獅子が見据えているのは、未来のライオンズだ。

「今年の僕はまだ自分だけのことで精いっぱいでした。でも一軍の試合に出る権利が得られたからには、チームに貢献するためにバントなどの小技も確実に決められるように全体的にレベルアップしていきたい。これからが勝負です」

 新背番号『71』は、黄金期を築いた名手・秋山幸二氏が入団1年目に背負った縁起番号だ。球団からの期待の高さがうかがえる。

 今年は実家の牧場が産んだ競走馬『モーリス』がGI2冠という快挙を成し遂げた。「負けずに頑張りたい」と感化された自身も支配下登録。忘れがたき1年になった。

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