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巨人 高木勇人投手・感じて、考えて、行動に移す

 


 1年目から先発ローテーションを守り抜いた。ルーキーとしては十分に評価できる成績を残したが、高木勇人本人は満足感を見せない。9勝10敗に「負けた、という試合が多くて悔しい1年になりました」とガックリ。

 サクセスストーリーを体現した。プロ入りを高校時代から志望するも、叶わず、社会人野球を7年経験。昨秋のドラフトで、ようやく3位で指名され入団を果たした。当初はキャンプ二軍スタートの予定も、原前監督の進言もあって一軍メンバー入り。そこでも中継ぎとしての抜擢だったが、馬力、ブルペンでの球質の良さから、本人の希望どおりに先発として競争に加わることが許され、オープン戦で好結果を残してローテの座を勝ち取った。開幕から5連勝を飾るなど華々しくデビューし、不調に苦しむ時期がありながらも、1年間を戦い抜いた。オフの契約更改では3 0 0 0万円増の推定年俸4200万円に昇給。「(金額が)上がったということは、それだけ責任感が増す。上がった金額だけの仕事をしないといけない」と謙虚な右腕はえりを正している。

 1年目を「いろいろ勉強させてもらった」と振り返る。それを自らの中で消化し、成長へとつなげることを誓い、オフに入ると同時に、まずは考えを整理。真っ先に思い浮かんだことは「感じて、考えて、行動に移す」ことだった。オフの練習、シーズン中の登板に備えた調整、自身の体調、相手打者との駆け引き……。すべてで当てははまるキーワードに、「一番、大事なんだろうな、というところ」と自らに言い聞かせている。

 来季も、もちろん先発として「とにかく勝ちにこだわりたい」。チームに貢献することを考えてる。
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