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ヤクルト 西田明央捕手・チャンスをつかみ、自らもスターダムへ

 



 プロ6年目の新シーズンへ、24歳の『年男』で迎える西田明央は思いも新ただ。

「チャンスをつかみたい。ある程度経験を積んで試合にも出られたけれど、それだけじゃダメ。急に出番が回ってきても結果を残せるよう、常に用意しておかなければいけないと思っています」

 2015年は、一軍で13試合に出場。特に序盤は、二軍戦からバッテリーを組んでいた新垣専属の女房役を務め4月9日の中日戦(神宮)ではソフトバンクから移籍後初勝利に貢献するなど存在感を発揮した。

 正捕手の中村とは2歳差。中村は15年、相川が抜けた穴を埋めチームを14年ぶり優勝へと引っ張り、ゴールデン・グラブ賞とベストナインをダブルで受賞した。配球、守備、肩の強さなど2人にはそれぞれの長所があるが、最も大きな差は実戦で「勝てる捕手」である、という信頼感。目の前の壁を乗り越えるために西田が必要なのは、与えられた数少ないチャンスでもきちんと結果を残すことだ。

「1週間に1日しか一軍の試合に出ていないと、いい状態をキープしていくのは難しい。試合に出ていないときも、いかに練習で試合感覚を忘れないようにするかが大事だと思う」と西田。自身の強みである打撃面を磨くため、今オフはしっかりと体を作り直す。すでに食事制限やトレーニングでシーズン中から10キロ近く体重を絞り、16年へ備えているという。

 高卒の同期入団で同じ『年男』には山田がいる。トリプルスリーを達成し一気にスターダムを駆け上がる姿を間近で見つめ、大いに刺激を受けた。「チャンスをつかんで離さないように」。24歳の大飛翔を誓う。
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