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中日 雄太投手・2度目の2ケタ勝利へ

 



 2016年がプロ12年目。6月に36歳になる雄太は崖っぷちだ。15年はわずか3試合の登板で0勝2敗、防御率3.78。8年ぶりに未勝利に終わってしまっただけに、今オフも悲壮感を漂わせている。

「この年になると1年1年が勝負ですからね。新しい戦力も入ってくるけど、勝てる投手になってチームに貢献したいですね」

 3試合しか登板はなかったが、故障に苦しんだわけでも不振にあえいでいたわけでもない。二軍成績は16試合で4勝2敗、防御率2.25。「タイミングが悪かったですね。一軍のみんなが良いときに良くて、悪いときに悪かった」。しかも3試合の内訳は5回を3失点、5回2/3を1失点、6回0/3を3失点。いずれも試合を作ったが、チーム事情によって出場選手登録を抹消されていた。

 背水イヤーを迎える年男は今オフも連日、ナゴヤ球場でキャッチボール、ランニングなどの自主トレーニングを続けている。「毎年のことですね。年末年始も休むつもりはないです」。特に今オフ、重点的に取り組んでいるのがウエートトレだ。「肩まわりと下半身を中心にやっています」。自らの考えで鍛えることを決めていた。

「この年になるとやっぱり体のケアを大事にしないといけない。練習、ケアとしっかり時間をかけてやっていきたい。もちろん、10勝を目指していきたいですね」

 09年に11勝(5敗)をマークしたが、2ケタ勝利は11年間でその1度だけ。プロ11年間で通算28勝31敗。期待されながらも1年間を通して先発ローテを守ったことはないサウスポーが、結果を残すために必死にオフを過ごしている。
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