2年目の飛躍を狙う。
江越大賀がレギュラー獲りの大事なシーズンを迎えた。金本監督からの期待は大きく、3拍子そろった主力への変ぼうが求められている。
「プロ2年目は必死にレギュラーを獲りにいくつもりです。そのためには結果を残さないといけないと思っています」
ルーキーイヤーだった15年は56試合に出場、打率.214、5本塁打、16打点にとどまった。4度の二軍落ちを繰り返しながら一軍で起用された。
2年目に向けて江越は「最低でも2割5分は打たないと……。ホームランも2ケタです」と目標を掲げる。
阪神入団2年目までの年間2ケタ本塁打は、80年に新人だった
岡田彰布(18本)までさかのぼるが、これを軽々とクリアする働きを見せつけたい。
また、金本阪神1年目のセンターに固定されるとなれば、外野の守備力もポイントになってくる。プロ1年目は判断、送球ミスなどもあったが、秋季キャンプから徹底して練習を続けた。
「シートノックではできても、いざゲームになると必死になってしまう分、気持ちと指先にズレができてしまっていた。普段の練習から走者がいることを意識していきたい」
15年は、51試合に外野を守った江越の捕殺はたった1だった。セ・リーグトップは
DeNA・筒香の10で、チーム内では福留、
大和の5が最多だった。ここでもレベルを上げたい。
「いくら長打があっても打率が低いといけないし、もっと守備のことも大事にしていきたいです」
若手が伸び悩むチームにあって、江越が2年目のカベを突き破れば遠ざかった優勝の可能性も膨らんでくる。