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ロッテ 井口資仁内野手・1年1年が勝負

 



 昨年12月に41歳となって迎える新シーズンだ。ロッテの最年長、井口資仁は「もっと強いチームにしないといけない。3位に甘んじるのではなく、上を目指していかないと。自分自身も貢献していきたい」と引っ張る気概を口にした。

 昨季はロッテに入って7年目で初めて出場試合が100試合を切った。87試合で打率.247、6本塁打、28打点の成績は決して満足できるものではなく「自分自身ふがいない」と率直に振り返った。5月4日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では2本塁打を放つなど、序盤は好調を保ち「スタートは少し良かった」と言う。ただ、右内転筋を痛めるなど故障に悩まされ「自分なりには精いっぱいやったけど、もっとやれた」と後悔が残るシーズンとなってしまった。巻き返しを期し「結果を残さないといけない。常にスタートで出ることを目標にやっているし、1年1年が勝負というのは変わらない」と言葉に力を込めた。

 昨秋のドラフトでは同じ内野手で、将来を嘱望される平沢が加入。2010年の日本一に大きく貢献し、メジャー・リーグでもワールド・シリーズ制覇を経験した名手は「素晴らしい選手が来てくれた。聞かれたら当然教える」と周囲への目配りも欠かさない。

 他チームでは同年代の現役引退が相次ぎ、中でも巨人の高橋監督誕生には「ついに年下の監督が出たのか」と驚かされたという。周囲の環境は変わったが「ベテランがごっそりいなくなって注目されると思うし、鍛え直してやりたい。僕自身はとにかく1年でも長く現役をできるように。1年1年しっかりやって、体に限界が来たら引く時」と衰えぬ意欲をにじませた。
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