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オリックス 小谷野栄一内野手・同世代との対戦を心待ちに

 



 移籍2年目。強い決意を持って小谷野栄一が今季に挑む。「調子が上がってきて一番いい時期にケガでチームを離れることになった。1年間しっかり仕事ができるように頑張るだけ。このチームで優勝がしたい」。今年でプロ14年目、チーム最年長の36歳を迎えるシーズンに懸ける思いは強い。

 昨年は海外FAを宣言して日本ハムから移籍。だが、左太もも裏のケガや右手首骨折とケガに悩まされ、56試合の出場にとどまり、打率.295、4本塁打、22打点と不本意な1年に終わった。中島、ブランコら大型補強を行いチームは優勝候補に挙げられながら5位に低迷。優勝請負人として期待されたが「せっかく必要とされたのに、しっかりできなかった」と責任を感じずにはいられなかった。

 主力、ベテラン勢が不参加となった昨年の秋季キャンプだったが、糸井とともに志願して参加。個別メニューをこなしたが「守備、スローイングの感覚をこの時期に取り戻したかった。体を鍛えることもできる」と、特守、特打、筋力トレーニングと精力的に体をいじめ抜いた。プロ2年目の奥浪らの若手とノックを受け「何か感じてほしいのものある。若手が台頭することでチーム力は絶対に上がりますから」と、身ぶり手ぶりで指導する場面もあった。

 年明けには毎年恒例となっている日本ハム・武田勝らと母校・創価高で始動。「今でも僕たちの中でトップは大輔(松坂)。今年は対戦したいですね」と、球界を引っ張ってきたソフトバンク・松坂、和田、阪神・藤川らの同学年選手との対戦を心待ちにした。ベテランと呼ばれる年齢に差し掛かっているが、まだまだ老け込むわけにはいかない。
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