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中日 岩瀬仁紀投手・野球人生を懸けるシーズン

 



 ほかのチームならとっくの前から最年長かもしれない。41歳の岩瀬仁紀が今年のチーム最年長になる。昨年で山本昌、谷繁、和田、小笠原と年上が一気に現役生活を終えた結果だが、実は自分もユニフォームを脱いでいた可能性があった。「引退を考えました。悩みました。でも、1試合も投げないで終わりたくなかった」。昨年は左ヒジ痛に苦しんで二軍での登板すらなし。今年は野球人生を懸けた1年になる。「いまは引退しなくて良かったと思います。まあ、それが本心で言えるのは結果を出したときですけどね。でも本当に順調です」

 すっきりとした気持ちで新年を迎えていた。昨年秋にブルペン入りを再開すると、シーズン終了後には鳥取市内のトレーニング研究施設「ワールドウィング」を何度も訪問。初動負荷マシンなどで状態を整えてきた。オフに訪れていた同僚の浅尾も「岩瀬さんはすごいボールを投げている」と驚くほどだ。岩瀬も「シーズンに取っておきたいくらい」と手応えをつかんでいる。1月も鳥取で鍛え、2月の春季キャンプに備える。

 友利投手コーチが「万全なら岩瀬」と言うように、首脳陣は通算402セーブの岩瀬を抑えの1番手と考えている。ただ、昨年は1度も試合で登板していない投手だけに複数の抑え候補を用意。新外国人のファン・ハイメもその一人。ほかにも昨シーズン中に入団したネイラーや、昨年の開幕から抑えを務めた福谷なども候補に挙がる。「(抑えの役割は)監督が決めることだけど、自分はそのつもりでやっています。それで失敗を続けたら終わり」。状態を整えて抑えの地位をつかめるのか。何としても復活を遂げたいところだ。
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