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ロッテ 荻野貴司外野手・今季こそフル一軍を

 



 新しい年を迎え、荻野貴司はあらためて今年の決意を自らに言い聞かせた。「今年こそシーズンを通してチームに貢献する」。7年目の今季は、例年以上にレギュラー定着への闘志を燃やしている。

 ロッテファンだけでなく、多くの野球ファンが「荻野=故障」のイメージを抱いているのは否めない事実だ。それは本人も分かっている。圧倒的な俊足の持ち主にもかかわらず、いまだにシーズンを通して一軍で能力を発揮したことがない。「とにかくケガをしないこと。それが一番です」。荻野をレギュラーとして起用したいというのはチームの願いでもある。

 外野陣の顔ぶれをみると、角中(左翼)と清田(右翼)は今季も固定と見て間違いない。だが、中堅が固定できていない。荻野に加え、岡田、伊志嶺、加藤が候補に挙がるが、絶対的なレギュラーは不在だ。これらの選手は全員が「一番打者」の候補でもあり、「一番・中堅」は最大の激戦区といえる。リードオフマンと守備の要の固定は、シーズンを見据える上でチームの大きなポイントであることは間違いない。

 ライバルは多いが、故障さえなければ荻野がもっともレギュラーに近い存在だ。だが、昨年11月の秋季キャンプ(千葉県鴨川市)は左ヒザの違和感で離脱したため、2月の春季キャンプ(沖縄県石垣市)での二軍スタートが確定している。「とにかく巻き返していくしかない」。オフシーズンは走塁のスペシャリストの巨人・鈴木尚と同じトレーニングに取り組み、ケガをしにくい体づくりに取り組んでいる。ライバルとの争いを制するために、まずはケガという難敵を克服する。
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