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西武 岡田雅利捕手・虎視眈々と狙う正捕手の座

 



 2014年、ルーキーながらA班キャンプに帯同し、アピールに成功したがオープン戦前の練習試合で死球を受け右手首を骨折した岡田雅利。結局開幕には間に合わず、出遅れた。2年目の昨季は正捕手の座には炭谷が君臨したが、開幕から第二捕手として不動の地位を築きつつあった。しかし、8月8日のオリックス戦(京セラドーム)、走塁でヘッドスライディングをした際に左肩を痛め、離脱。またしてもケガに泣いた。

 チームが不振に陥った中で巡ってきた先発マスクのチャンスで結果を残し、首脳陣の信頼を日増しに勝ち取りつつあっただけに、「もったいないことをしたな。バカやなと思いますね」ほかのポジション以上に体を張ることが求められる上、「常に全力」が魅力。とはいえ、3年目の今年こそ「ケガをしないこと」が最も大事なテーマだ。

 今季は昨季打者に専念した森が再び捕手に戻ることとなり、定位置獲りはますます厳しさを増す。

「正捕手争いは炭谷と森の一騎打ち」との声が多いが、そこに割って入るだけの力があることは田邊監督も認めている。「打撃は間違いなく銀ちゃん(炭谷)より上。守備も森とは比較にならない」。可能性は十分だ。本人も「“2番手でいい”と考えたらダメ。一番を目指してやっていきたい」と意気込む。そのためには、「少ないチャンスの中でどれだけ粘ってやれるか。そして、1試合ではなく、1週間の中で2〜3試合任せられることが大事。まずは自分とペアを組める投手を作っていけたらと思います」

 明るいキャラクターで、チームの盛り上げ役。信頼される捕手として、そしてムードメーカとして、「常に必要とされる戦力になりたい」とフル一軍帯同を胸に期す。
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