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ヤクルト バレンティン外野手・今季こそ優勝に貢献を

 



 再び輝きを取り戻せるか――。
 ウラディミール・バレンティンは2015年、故障に泣かされた。

 14年の10月に受けた左アキレス腱の手術で出遅れた上に、昨季初出場となった4月24日の巨人戦(神宮)の守備で左太ももを痛めて途中交代。左大腿筋肉離れと診断され、5月にアメリカで同個所の手術を受けた。

 戦列復帰した9月18日の巨人戦(神宮)から2試合で1本塁打を含む5安打を放ったが、調整不足は否めず、その後の10試合ではわずか1安打。レギュラーシーズンは15試合の出場で打率.186、1本塁打、6打点だった。

 11月には野球の国際大会「プレミア12」のオランダ代表として出場。元楽天アンドリュー・ジョーンズと中軸を組んだが、大会6試合で打率.227、0本塁打とこちらも結果を残せなかった。

 だが、バレンティンは13年にシーズン本塁打の日本新記録となる60本塁打を放ち、15年以外毎年30本塁打以上している大砲だ。優勝に貢献できなかった悔しい思いがあるだけに、このオフに体を鍛え直すと宣言していた。プレミア12の大会後に「12月と1月は練習するよ。下半身のウエート・トレーニングもしたい」自宅のある米フロリダ州マイアミが練習の拠点で、個人契約した専属トレーナーがつくという。

「健康であれば、それなりの成績はついてくる。今年は40本塁打は打ちたいね」契約最終年となる今季への意気込みが伝わってくる。来日5年で154本塁打を記録。確かに健康体ならば、アーチを量産するだろう。川端や山田、畠山らと組む打線は他球団の脅威になる。フル回転で今季こそ優勝に貢献する。
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