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巨人 亀井善行外野手・やるべきことを、100%

 



 毎年、さまざまな箇所の故障に悩まされてきた。出場試合数は09年の134試合が最多で、昨季は109試合で100を超えたのは4年ぶりだった。持っている力は申し分ないだけに、物足りない印象を受ける。亀井善行は「しっかり体を作って。ケガが心配なので」ともちろん自覚している。

 昨季は体を絞ったが、予想以上に体重が落ち、なかなか戻らなかった。それを踏まえ、このオフから本格的に筋力トレーニングを始めた。パワーが増すのとともに、ケガ予防にもつながっていく。自主トレーニング、キャンプを通じて、5キロぐらいは増量したい考えだ。「筋力で体重アップができればいい。シーズンを戦える体を作りたい」と意欲的だ。

 また、ここ数年「初心が大事と思った」とランニングの重要性を再認識した。走り、下半身を強化することが打撃の安定性に結び付く。一昨年、昨年とシーズン中も走り込む姿が目立った。このオフは沖縄で橋本や藤村らとともに練習を行ってきたが、その中でも、走ることを重視。ただ、やみくもに量をこなしてしまっては、オーバーワークにつながる。「若い子についていこうと思って、飛ばしていってはいけない。徐々に上げていく。追い込む時は追い込むけど、力加減、そういう部分が大事」とブレーキもうまくかけながら、仕上げてきた。

 新外国人のギャレットが加わり、立岡ら若手も伸びてきた。外野手の定位置争いは厳しいが、スタメンで出ることだけが役割ではない。控えでも、代打などその経験が生きる場面が多い。チームへの貢献を誓う亀井は全試合一軍に帯同し「やるべきことをしっかり、100%やる」と誓っている。
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