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西武 木村昇吾内野手・“0”からのスタート

 



 2月5日、テスト生として南郷でのA班キャンプに参加していた前広島木村昇吾の入団が発表された。当初、合否結果は10日前後と伝えられていたが、第1クールを終わった時点でのスピード合格だった。

「われわれが考えられないほどの悩みや葛藤があったと思う。その“覚悟”をアピールしてくれた。彼だったら、優勝争いの戦力となると思えた」と、鈴木葉留彦球団本部長は前倒ししての契約理由を語った。

 通常のテスト生とは違った。FA宣言した末のテスト入団は、日本球界初のてん末である。それでも、「こういうこともあるだろうなと、頭の隅にはあった」と本人。しかし、合格の通達を受け、「ある程度の年俸をいただいているのを蹴って、新たな道だなんて、普通はしないですよね。それを許した嫁はすごい」愛妻の器の大きさへの敬意と、支えてくれた人々のありがたみ、そして西武への感謝の思いをかみしめた。

 狙うのは、もちろん13年から空席となっている遊撃のレギュラーだ。自身も現役時代に同位置を仕事場としていた田邊監督だけに、「求める基準は高くなる」とハードルを上げる中、「僕の中でショートは別格。打つほうでも、小技など、つなぐ野球を求められていると思いますので、状況に応じていろいろなピースに当てはまるところを武器に勝負していきたい」と、プロ13年間で己を確立した男は何とも頼もしい。

「『0』からのスタートという意味もあり、数字は軽いですが、重い背番号。ファンの皆さんに応援していただける選手になっていきたい」35歳。自ら選んだいばらの道への覚悟は相当だ。

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