4年目の飛躍が見えてきた。今年の春季キャンプは甲子園優勝左腕のルーキー・小笠原やメジャー通算66発の
ビシエドなどが注目される
中日にあって、投手陣の成長株は
濱田達郎だ。今年初の対外試合となった2月13日の韓国KIA戦(北谷)で先発すると、3回を無安打無失点のパーフェクト。一昨年が5勝ながら昨年は未勝利に終わった左腕が再び輝き始めた。
「今までやってきた低めに投げること、初球にストライクを取ること、前でボールを離すことができました。だからこういう結果になったんだと思います」
1回先頭からの連続三振で勢いがついた。キレのある真っすぐにフォーク、さらには新球のチェンジアップもさえた。見守った森ヘッドコーチが「良かったな。あれだけのピッチングをしてくれたらな」と言えば、谷繁監督も「相手の打者はストレートに差し込まれて変化球に泳がされていた。それだけ状態がいい」と絶賛。開幕先発ローテに前進していた。
武者修行の成果を見せる必要があった。一昨年は完封勝利を含めて5勝をマークしたが、シーズン途中に左ヒジを痛めて離脱。その影響もあって昨年は4試合で3敗と結果を残せなかった。だが、首脳陣は若手投手の登竜門になっているドミニカウインター・リーグに派遣。結局、現地でもリリーフでわずか3試合と登板機会は少なかったが、現地の元メジャー・リーガーにチェンジアップを教わるなど、飛躍への準備は整えてきた。
「これからもアピールを続けたい」昨年は同期で同学年の若松が10勝をマークしたことも刺激になっている。4年目の真価発揮へ虎視眈々だ。