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ヤクルト 真中満監督・2つの課題クリアで見える連覇

 



 昨季、14年ぶりにセ・リーグを制したヤクルト。連覇に向けての大きな課題は2つ。「守護神」と「一番・中堅」だ。

 真中満監督が最も頭を悩ませているのは、抑えを誰にするか。昨季、41セーブを挙げたバーネットが、メジャー・リーグに移籍した。そんな中、複数いる候補の中で最有力と言えるのが、昨季は主にセットアッパーとして72試合に登板したオンドルセクだ。203センチの長身から投げ下ろすボールの威力は抜群で、指揮官も「9回の1番手はオンドルセク」と信頼を寄せる。

 対抗は、新外国人投手の2人だ。期待度が高いのは、ルーキ。150キロ超の直球に、落差の大きいスプリットで三振の山を築く。さらに、左腕のペレスがキャンプで評価を一気に上げた。ボールが打者の手元でシュート気味に動き、左打者にめっぽう強い。真中監督も「後ろを3人の外国人に任せてもいいのかな」とプランを練り直す考えを示している。

 もう一つの焦点は「一番・中堅」だ。ここを固定できれば、さらなる得点力アップが見込める。昨季の「一番」は山田の68試合が最多で、次いで比屋根の45試合。リーグ終盤は相手投手によって右の比屋根、左の上田を使い分けた。今季も、この2人は「一番・中堅」の有力候補と言える。

 だが、真中監督は「(中堅手争いで)一歩抜けている」と評するのが、今季から加入の坂口だ。キャンプ中の実戦では、4試合で9打数7安打の打率.778と高い打力を見せつけた。指揮官は「一人ひとりがオフにしっかり調整してきた。ここまで順調かな」と手応え。昨季は18試合しかいなかったバレンティンもハイペース調整中。今季も、ヤクルトは強い。
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