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西武 外崎修汰内野手・攻守走で頭角を現している2年目内野手

 



 3シーズン空席状態が続いている遊撃の定位置だが、いよいよその争奪戦に終止符が打たれるかもしれない。2年目の外崎修汰が、猛アピールに成功しているのだ。新人だった昨季、7月8日にデビュー。同25日に初先発出場を果たすと、8月31日まで遊撃でのスタメン起用が続いた。だが、攻守ともに経験不足を露呈し、9月からは出場機会が激減。昨季中には定着することができなかった。

 しかし、今季は初のA班キャンプでコーチ陣から熱血指導を受け、メキメキと頭角を現しつつある。打撃面では田邊監督、橋上作戦コーチも見守る中、阿部打撃コーチがつきっきりで指導。右肩が下がる傾向があることから、ノックを打ち、レベルスイングの感覚を体に染み込ませていった。

「ようやく『こういう感じか』という感覚がつかめて、練習から良い打球が行くようになりました」

 追い込まれてからも粘り強くなるなど、自身の中でも変化を実感できているという。実際、練習試合やオープン戦でも安打が続くなど、好結果を生んでいる。また、守備でも「試合の中での打球の反応が、だいぶ良くなってきている」と奈良原守備・走塁コーチも成長を認める。

 最大の武器である走塁も、オープン戦初戦、3月3日の楽天戦(倉敷)では3盗塁を決めるなど、精力的にアピールしている。

「現時点で最もレギュラーに近いことは間違いない」と田邊監督。だが、まだオープン戦が始まったばかり。「外崎の場合は、小技もきっちりと高いレベルでできないといけない」と指揮官の要求は高い。

「今がチャンス。調子に乗らず、コツコツとやっていきたい。何としてもレギュラーを取りたい」

 果たして当確ランプは灯るか。大注目だ。
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