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ヤクルト 大引啓次内野手・自信を手に、一皮むけた姿を見せる

 



 感慨深そうに話し始めた。ヤクルト大引啓次は、通算1000試合出場まで、残り9試合に迫っている。

「入団したときは、はるか雲の上の数字だと思っていた」

 浪速高から、法大では歴代5位となる通算121本の安打を積み重ね、2007年大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックスに入団。1年目から遊撃のレギュラーとして126試合に出場した男にとっても、「1000」という数字は、大きな目標だった。

 今季は、節目の10年目。これまで激しい競争を勝ち抜いてきた。

「この世界、やめていかなければいけない選手もいる中で、『1000』という数字は誇りに思う」

 だが、一方でこうも思う。

「もっと早く達成しないといけなかったかもしれない」

 2年目の08年、右手人差し指に死球を受けて骨折した。09年にも死球で左手首を骨折。腰痛にも悩まされた。13年にトレードで移籍した日本ハムでは、移籍2年目で主将を務め、自己最多の132試合に出場。それでも、全試合出場はならなかった。

「個人の成績にはこだわらないけど、試合数にはこだわる。今年こそ全試合に出たい」

 FAでヤクルトに来て2年目。内野守備の要として、今季はチームの中心に居続けるつもりだ。

 自信はある。2月の春季キャンプの際、ノックでは「全員の球筋も把握できている」と明るい表情を浮かべていた。

「(移籍1年目の)昨年は、どこかで(周りに)合わせるというか、変なところで気疲れしていたと思う。でも、今年は違う。打撃も、いい状態にあると思う」

 順調にいけば、節目の数字は神宮で迎える。昨季、96試合の出場に終わった背番号2。2016年。今年はひと味違う。

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