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DeNA 三浦大輔投手・最年長右腕が挑むプロ野球記録

 



 偉大な記録が待ち受けている。現役最年長選手として今季を迎える42歳の三浦大輔は、プロ野球記録となる24シーズン連続勝利が懸かる。ルーキーイヤーの1992年を除き、毎年勝利投手となってきた右腕。今年、勝利を挙げれば、山本昌工藤公康を抜き、単独トップに。三浦は「これから年上が入ってくることはないわけだから。最年長だからって手加減してくれるわけではない」と気を引き締める。また、連続安打も継続中。今季ヒットを放てば24シーズン連続となり、大島康徳に並び、歴代4位タイとなる。投手ではもちろん最長だ。

 通算2500奪三振へもあと33に迫っている。三振を優先するタイプではないが、達成は遠くはない。現在、三浦は歴代9位の2467三振で、8位は稲尾和久の2547三振。どこまで記録を伸ばせるのかも注目だ。ただ、三浦自身は目前に迫る大記録にも「長い間やっていると記録はついて回るもの。それよりも目の前の1勝をつかみ取るだけ。チームの勝利。それしかない」とぶれずに調整を続ける。

 今季も投手コーチを兼任。キャンプでは計1654球を投げ込んだ。2月27日の中日戦では実戦初登板で1回を1失点。「体調を崩した時期もあったけど、2月中に実戦で投げられた。総合的には良かったんじゃないかな」とキャンプを総括した。

 現役最多の172勝(181敗)で200勝まであと28勝。また通算3500投球回まで238回2/3に迫っている。今季の成績次第でさらなる大記録も見えてくる“ハマの番長”は「ユニフォームをずっと着ていられたら幸せだけど、先輩方も脱いでいるわけだから。1年1年、今年も精いっぱいやるだけ」と全力投球を誓った。
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