週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

ソフトバンク 内川聖一外野手・「主将・四番・一塁」の3つの大役をこなしてみせる

 



 主将2年目の内川聖一が、今季から取り組む新たなポジションで、さらにそのリーダーシップを発揮する。

 昨季「五番・一塁」を務めた李大浩が退団したこともあり、今季から一塁へ本格転向。昨春のキャンプでもシーズン中の攻守両面のバリエーション増を目的とし練習は行っていたが、本格転向は移籍6年目で初めてだ。横浜時代の2008年以来となる一塁再挑戦で、チームをV3へと導く。

 今宮、松田ら「ゴールデン・グラブ賞常連」の内野陣に交じってのキャンプ中の守備練習でも、「頭の整理で、いっぱいいっぱい」と戸惑いを見せたが、チームからの期待は大きい。監督就任1年目の昨季、内川を新主将に指名した工藤監督は、一塁転向の狙いを「ピンチで主将が声を掛けることで投手も勇気づけられる」と明かす。

 ソフトバンクでは12年に引退した小久保裕紀(現日本代表監督)が長年、主将と一塁を務めてきた。小久保はピンチのとき一塁から投手に効果的な声をかけるだけでなく、若手投手にはマウンドで「公開説教」を行うこともあり、まさに精神的支柱として常勝軍団構築に貢献してきた。内川は今回の一塁転向にあたり、その小久保から一塁ミットも譲り受けた。

 四番を任された昨季は打率.284に終わり、右打者史上初の8年連続打率3割とはならなかった。「僕は僕の打撃スタイルで四番と向き合う」と巻き返しに燃える主将が、四番と一塁を合わせた「三役」を全うし、V3を目指す。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング