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オリックス 駿太外野手・かつてのドライチが飛躍を期す

 



 滑り込みで入団以来6年連続となる、開幕メンバーに名を連ねた。オープン戦で結果を残せず序盤に降格したが、二軍で四番を務めるなど存在感を示し、開幕直前に再び返り咲いた。2011年に高卒の新人野手で球団史上初となる開幕一軍を勝ち取ると、NPBの高卒新人外野手としては1959年の張本勲(東映フライヤーズ)以来52年ぶりに開幕スタメンを飾った。しかしチームの外野争いの激化に伴い、近年は思うような成績が残せていない。

「勝負の年。誰もがレギュラーと言ってもらえる試合数に出たい」と燃えている。

 春季キャンプでは収穫が多かった。阪急でプレーした福本豊氏から走塁のキーマンに指名され、マンツーマン指導を受けた。スタート時の体の使い方などを教わり「一発でスタートを切れるようになった。自信になった」と目を輝かせた。守備範囲の広さには定評があるが、課題は昨季135試合で打率.234の打撃。なんとか塁に出て得点に絡みたい。

 移籍組や外国人の活躍が目立つチームだが、福良監督は常々「T-岡田、安達、伊藤、駿太の生え抜き4人には頑張ってもらいたい」と話しており、6年目を迎えた駿太にも、将来のチームリーダーとして期待を寄せる。

 駿太自身も「今季、打率3割と20盗塁を達成して来季、主将をやりたい」と志願し、「いずれは自分がチームを引っ張る、という自覚を持ちたい」と気合も十分。かつてのドライチが輝きを取り戻す。
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