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オリックス 佐藤達也投手・巻き返しを期す“熱きリリーバー”

 



 プロ5年目、7月26日に30歳を迎える今季、並々ならぬ覚悟でシーズンに臨んでいる。昨季は度重なるケガもあり登板59試合、防御率は3.22に終わり「自己評価は20点。チームが苦しいときにケガをしてしまい、申し訳ない。60試合投げたかった」と悔しさをはき出した。

 力強い直球と全力で腕を振る投球スタイルを武器に、新人時代から一軍で登板し、存在感を示してきた。2013年、14年には、ともに67試合に登板して、防御率は1点台を誇り、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。入団して4年間で、オリックスの「勝利の方程式」に欠かせない存在にまで上り詰めた。しかし、どんなに評価を受けても募るのは20年間遠ざかるリーグ優勝への思い。

「チームの中で一番優勝したいと思っている。僕の体が壊れて優勝できるなら何戦でも投げる。今年で壊れてもいいぐらいのつもりでいきたい」と、今季にかける気持ちは誰よりも強い。

 30歳の節目を前に「体との付き合い方を考えていきたい」と少しずつ変化も加えている。昨オフには、開幕にベストな状態を持ってこられるよう、投球練習の開始を例年より遅らせる調整法を取り入れるなど、試行錯誤を重ねた。しかしオープン戦から調子が上がらず、4月1日、2日のロッテ戦(京セラドーム)では2日続けて勝ち越し打を浴びるなど、決して幸先の良いスタートが切れたわけではない。不屈の精神でどうはい上がるか、熱きリリーバーの巻き返しに期待だ。
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