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広島 會澤翼捕手・渇望するチームの勝利

 



 節目の10年目を迎え、會澤翼は考え方を一新した。

「もちろん良い成績は残したい。でも自分の成績よりも、チームが勝つために何ができるかを考えたい」

 今季から選手会副会長に就任。選手会長の小窪とともに、チームをけん引することを第一に考えるようになった。捕手というポジションから、投手と野手の潤滑油となることを目指している。フォア・ザ・チームが第一、自己の成績は二の次だ。

 もちろんプレーでも大きな成長を見せている。1球ごとに試行錯誤を重ね福井、野村を好リード。やさしく、時に頑固な配球で投手陣に安心感を与えている。打撃も絶好調。開幕10試合を終え打率.333をマーク。4月5日のヤクルト戦(マツダ広島)では5回一死満塁から左翼へ逆転満塁本塁打を放った。

「感触は良かった。何より野村祐輔に勝ちがつけられて良かった」

 人生初の満塁本塁打でチームを鼓舞した。そして、快音を残してなお、野村の勝ち星を喜んだ。そんな會澤に緒方孝市監督は「低めの球を一発で仕留めてくれた」と絶賛していた。

 正捕手争いは激しく、石原との併用が続いている。ジョンソン、黒田など組み立てがカギを握る投手が投げるときは、石原がマスクをかぶる。だが、試合に出ていなくても、會澤はベンチで声を張り上げている。個人記録の追求は、もう終わった。自分の役割、わずかな声が、勝利につながると信じている。何より、その先の悲願を渇望している。

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