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DeNA 井納翔一投手・先発の軸としての自覚

 



 節目にふさわしい、飛躍のシーズンになりそうだ。5月1日に30歳になる井納翔一は1月に婚姻届を提出し、新たな気持ちで1年をスタートさせ、キャンプとオープン戦を通じて先発枠を勝ち取った。そして当初は開幕投手に内定していた山口が足首を負傷したことで、自身初の開幕投手に選ばれた。

 3月25日の広島戦(マツダ広島)は7回3安打無失点で勝利投手に。オフからの下半身強化が実り、マツダ広島の硬いマウンドでも安定した制球と球威を発揮。上々のスタートを切った。

 井納は「30歳というよりは、『プロ4年目』という意識が強い。大学も4年。社会人でも4年プレーしてからプロに入った。今年も、もう一段階上に行けるタイミングだととらえたい」

 上武大で4年、NTT東日本で4年。常に上の舞台を見据え、右腕はステップアップしてきた。

 昨季は20試合に先発し134回2/3を投げ、3勝5敗。今季、井納が最も重要視する数字は200投球回だ。

「1年間投げないといけない。勝敗も大事だけど、負けた試合であっても、試合をつくらないと」と話し、先発の軸としての自覚をにじませる。「30歳だろうが、自分のやれることをやる」と信条は変えない。だが30代を目前に心境にはやや変化も。

「今まではチームや投手陣を引っ張っていけていなかった。でも、しっかりやろうという意識が出てきた」

 中心選手として、充実のシーズンを思い描いている。
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