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日本ハム 有原航平投手・先発陣の起爆剤が想定外の離脱

 



 寝耳に水のハプニングだった。有原航平が突如、姿を消した。2年目の今季は初の開幕一軍、先発ローテーションを勝ち取った。初登板した開幕カードの3月27日のロッテ戦(QVCマリン)で8回無失点の快投で1勝目。続く4月3日のソフトバンク戦(東京ドーム)でも8回1失点で連勝をゲット。防御率0.56と抜群の安定感で滑り出した、その2日後の夜に悲劇が起きた。

 日常生活の中で腰に痛みを感じ、精密検査を受けたところ「腰椎捻挫」と診断。7日に出場選手登録を抹消されてリハビリ生活、仕切り直すことになったのだ。昨季の新人王で大谷、メンドーサが開幕から白星を伸ばせない苦しい台所事情の先発陣で、一番の信頼を置ける存在だった。「絶対に勝つという気持ちで投げている」と強い責任感を持ち、最高のスタートを切ったが一時停止。野手陣を中心に故障者続出のチームの中でも、有原が最大のダメージだった。

 幸いだったのは長期離脱は避けられそうな見通しであること。現在は、二軍の千葉・鎌ケ谷で早期復帰を目指して慎重に経過を観察中だ。栗山監督は「何度も言うようにどうにかするしかない」と、やりくりしながら待つ覚悟。本来は先発陣に組み込みたい高梨を緊急措置で中継ぎへ配置転換するなど険しい状況が続く。

 13日現在で3登板を終えた大谷、メンドーサがいまだ未勝利。追い打ちをかける有原のアクシデントが大ダメージになった。
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