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ロッテ 岡田幸文外野手・斬り込み隊長の自覚

 



 開幕直前まで人選に頭を悩ませていたリードオフマンとして岡田幸文を固定できたことが、スタートダッシュを支えた。今季初戦から一番打者に座り続けており、日替わり状態のときもあった昨季とは様相が違う。「去年まで固定できていないのは監督もしんどかったと思う。強いチームは上位打線を固定している」と自覚十分だ。

 日本ハムの大谷に土をつけた開幕戦。1回に大谷のグラブをはじく内野安打で出塁し、3得点の口火を切る。160キロの剛速球に力負けしないスイングだった。最高の形でシーズンの幕を開け、「真っすぐ中心でくる。振り負けないように準備した」と胸を張った。

 オフには志願して福浦とともに自主トレに励み、「打撃練習でも強いスイングをしろ、練習から当てにいくな」との教えを受けた。沖縄・石垣島でのキャンプから強い打球を打つことを心掛け、「チャンスだからこそ、自分のスイングをしないと後悔する」。バットを極端に短く持ち、たたきつける打撃だった昨季までとは、ひと味違うところを見せている。

 リーグ内の対戦が一巡した時点での打率は.305と好調を保っている。それでも「まだまだ、これからです。これをどう続けていくか」と油断する気配はまったくない。中堅手としてのプレーはGグラブ2度の球界トップクラス。今季は打撃でもチームへの貢献が大きいとなれば、存在感は際立つ。伊東監督も「最後までもってくれたら言うことはない」と頼もしそう。
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