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ヤクルト 坂口智隆外野手・新天地で再出発した復活への歩み

 



 ヤクルトの一員としての第一歩を踏み出した。3月25日の巨人戦(東京ドーム)、4回二死で菅野から右前打。移籍後初安打をマークした。「出ないより出るに越したことはないですけど、まだ始まったばかり。一日一日の積み重ねです」と喜びは控えめだったが、その後も新天地で大きな存在感を放っている。

 バレンティンの離脱などの影響で、開幕から3試合は「六番」も、29日の阪神戦(神宮)からは「一番」での先発が続く。昨季、チームが固定できなかったリードオフマンの座を不動のものにしている。本人は「打順にこだわりはない」と話すが、杉村チーフ打撃コーチは「一番を固定できているのは大きい」と言う。二番以降は川端、山田ら強打者が並ぶだけに、坂口の出塁率が上がれば、チームの得点力アップに直結する。

 試合前は山田らとともに早出練習に参加し、杉村コーチとティー打撃を行うことを日課にしている。

「新鮮なものもあるし、思い出させてもらうものもある。今のところ結果も出ていますし、効果はあるんじゃないですかね」

 杉村コーチは「(オリックスは)よくあんな選手を出してくれたなと思うよ。広角にも打てるし、実績もある選手。後半になればもっと打てる」と太鼓判を押している。

 今季の目標は打率3割、そして自己最多の180安打だ。「みんな優しくてやりやすい。ありがたいです」と背番号42。これからも強力打線を引っ張っていく。
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