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中日 福谷浩司投手・昨季の反省を生かす

 



 パーフェクトな働きぶりとは言い切れないが、間違いなく好調なチームを支えている。今年のクローザーは昨年8月に不調で二軍落ちした4年目の福谷浩司。今年と同じように開幕から抑えを任されていた昨年とは違う姿を見せている。

 3月25日の開幕・阪神戦(京セラドーム)で今季初セーブをマークすると、今季初勝利を飾った4月16日の阪神戦(ナゴヤドーム)まで9試合連続無失点。1勝2ホールド4セーブと安定した成績を残していた。翌17日の阪神戦(同)で1点リードを守り切れずに今季初失点したが、最少失点にとどめたことで敗戦は免れている。昨年との大きな違いは自滅ではなかったことだ。

「真っすぐを認められてこの世界に入ることができた。だからもう一度、真っすぐを磨きたい。そう思ってここまできました」

 開幕から守護神を任された昨年は42試合で3勝4敗19セーブ、防御率4.05。72試合で防御率1.81だった一昨年を下回った。二軍落ちした昨夏以降はフォーム修正に専念。秋季キャンプではソフトボールを持って真っすぐを磨いた。さらに四球で崩れていた精神面も見つめ直し、セルフコントロール能力を磨く啓発本を読んだ。

 4月中旬には抑えのライバル・岩瀬が一時昇格したが、首脳陣は救援失敗後も抑えを任せている。

「自分のパフォーマンスを高められるかどうかなんです」

 1年間、その座を守り抜きたい。
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