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ロッテ 根元俊一内野手・目に見えぬ貢献、大きな存在感

 



 プロ11年目の32歳。根元俊一の今季は二軍でスタートした。キャンプから一軍に同行したが、オープン戦を戦っていた3月上旬にインフルエンザで離脱。そのまま二軍調整が続いた。

 だが、すぐに根元の力が必要になった。4月26日の西武戦(西武プリンス)。不振の井上と入れ替えで一軍に昇格し、「九番・一塁」で先発すると、今季初安打をマークした。

「一軍だからといって特別に気持ちを入れることもないし、いい緊張感で入れている」と、ベテランらしい落ち着きぶり。4月30日の日本ハム戦(QVCマリン)では決勝打を含む2安打3打点で勝利に貢献した。

 開幕から一塁には井上、井口、細谷の右打者3人が入り、左打者が手薄になっていた。伊東監督は「もともと打撃が良いし、若手が台頭して出る幕はなかったがキャンプから調子は良かった。チャンスをつかむくらいの気持ちでやってもらいたい」と期待を寄せる。

 右投手相手に一塁で出場し、5月5日時点で7試合18打数8安打の打率.444、6打点と好調をキープ。凡退する打席でもファウルで粘り、相手投手に球数を投げさせるなど、目に見えない貢献をしている。

 5月1日には国内FA権を取得した。若手中心の内野手陣の中で、井口とともに2010年シーズンの日本一を経験した存在感は大きい。

「打撃のバランスがいい。タイミングが合っている。長いシーズン、変に力み過ぎないように1試合1試合こなしていきたい」と話した。
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