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中日 エルナンデス内野手・反攻のドミニカン

 



 居場所を確保するためには打ち続けるしかない。5月に入って本領を発揮しているのが来日3年目のエルナンデスだ。開幕直後の不振がウソのような活躍で好調な中日打線を支えている。

 4月の段階で25打数2安打。打率にして.080。当然のように二軍行きを命じられていたが、同僚の離脱によって状況が一変した。5年目の高橋が4月30日の広島戦(マツダ広島)で右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折して離脱。代役の森野も結果を残せずに3年目のドミニカンに白羽の矢が立った。5月5日に再昇格すると、同日の阪神戦(ナゴヤドーム)から安打を量産。同6日の巨人戦(東京ドーム)では今季初の3安打を放った。

「何かを変えたってことはないよ。チャンスがもらえれば活躍できるんだ。これからも打っていきたいと思っているよ」

 昨季はリーグ14位の打率.271、11本塁打、58打点。規定打席に到達しても今季は安泰ではなかった。外国人枠の問題で開幕こそ一軍も、4月7日には抹消。投手を2人にするためだった。今季は好調なビシエド、打撃開眼したナニータは外せない状況で、投手も先発陣が不足しているだけに2人にしたい。そんな中でエルナンデスは打って存在感を見せるしかない。

「今はビシエドもナニータもいいけど、オレもチャンスをもらえれば打つよ」

 今後も流動的な外国人枠の起用法。常に陽気なドミニカンは結果を残していくだけだ。
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