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ヤクルト 山田哲人内野手・練習を積み重ねた成果

 



 昨季トリプルスリーを達成し、セ・リーグMVPに輝いた山田哲人が2016年、好調なスタートを切った。3、4月は29試合で打率.340、8本塁打、17打点。昨季序盤は広くなったストライクゾーンの対応に苦しみ、4月の月間打率は.264。今季は好調で、打線を引っ張っている。

「まだまだシーズンは始まったばかり。残り4カ月くらいある。いい状態を長くキープすることを心がけています。早出のティー打撃をしたり、練習の積み重ねが結果に出ていると思います」

 5月1日の巨人戦(神宮)では今季初の1試合2本塁打を記録した。杉村チーフ打撃コーチは山田の進化を語る。

「昨年より飛距離が伸びた。今年は1試合2発というケースも多くあるんじゃないかな。シーズン序盤から、甘いボールをきっちりと仕留める彼の長所も出ている」

 史上初となる2年連続のトリプルスリーも達成可能な滑り出しだった。打率3割、30本塁打、30盗塁。この項目の中で、山田は「本塁打が一番難しい」という。だが積み重ねる本塁打数は減らない。だから、杉村コーチは「これで可能性が出てきた。何より彼が打つとチームが活気づく」と活躍を期待した。

 5月19日現在、打率.331、12本塁打、28打点。山田は「フォームも打席での考え方も一緒です。調子に波はあるが、三番を任されているので結果を残したい」と主力の自覚を口にした。
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