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日本ハム レアード内野手・本塁打量産中の助っ人が檜舞台へ

 



 来日2年目で初舞台が視野に入ってきた。パ・リーグの本塁打王争いに参戦しているブランドン・レアードだ。交流戦突入前までに17本塁打を放ち、西武メヒアをかわして単独トップのアーチ数。昨季は34本塁打だったが、シーズン中盤に突入前にすでに半数に到達した。順当ならば監督推薦などで選出されても不思議ではない爆発ぶりだ。

 存在価値を高めている1年。昨季は開幕直後から日本の投手の対応に苦しんで低空飛行。終盤にかけて適応してブレークしたが、今季はその経験値を生かして奮闘している。打順は下位に据えられるのがセオリー。四番の中田、野手出場した際の大谷らの後を受けている。5月は月間10本塁打と量産。この男が控えているため、中田、大谷と相手投手は勝負をせざるを得ない危険度でも戦力になっている。

 強烈なキャラクターを確立し、球団史に名を残す名物助っ人になりつつある。昨季からおなじみなのがホームランを打った際に恒例となっている「すしポーズ」だ。札幌ドームの観客席ですしを模したグッズで応援されるのも風物詩の1つになった。圧倒的な貢献度と人間性も認知されてきた。

 アメリカ球界ではオールスターに選出されることは誇れる勲章の1つ。レアードにとってはさらに発奮する材料になりそうだ。ソフトバンクの松田ら同一リーグのホットコーナーには強力なライバルがひしめくが、吉報を待つ。
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