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オリックス 塚原頌平投手・いまや欠かせぬ中継ぎ右腕

 



 夢の舞台へ、確実に近づいている。今季は開幕から中継ぎとしてフル回転。勝利の方程式の一員として、チームに欠かせない存在に成長した。初の球宴出場も射程圏内で「野球をやっている以上、憧れの舞台。そこを目指してやるわけではないけど、出られるのなら光栄です」と意気込む。

 3年ぶりに一軍復帰を果たした昨季は、中継ぎとして41試合に登板し、0勝4敗13H、防御率3.30の成績を残し、福良監督から「直球の力がある。中継ぎが足りないだけにキャンプで成長してほしい」と今季のキーマンに指名されていた。だが、オープン戦では2試合で1勝0敗、防御率15.00とふるわず、二軍落ちも経験。開幕当初は勝ちパターンで投げることを計算されていなかった。

 しかし、シーズンに入ると、別人のような投球を見せた。開幕から10試合連続で救援に成功。ほかの中継ぎ陣の故障や不振もあり、勝利の方程式の一員に加わった。4月19日の楽天戦(東京ドーム)で4年ぶりに白星を挙げた際には「昨年は1年間ずっとやっていたわけではない。だから今年は体もケアしながらやっていきたい」とシーズンを通して投げ抜く覚悟も口にした。

 球宴出場を果した際には、やってみたいことがある。それは、2006年に阪神藤川球児が行った予告三振だ。「やってみたいですね」と腕を前に出し、マネして見せた。ゼロを並べ続けた先に、念願のマウンドが待っている。
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