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ヤクルト 由規投手・アピールを続け、支配下へ

 



 育成選手から再び支配下登録を目指して奮闘中の由規。2011年9月3日の巨人戦(神宮)を最後に、右肩に痛みを訴えて戦線離脱した。以降、度重なる右肩の痛みに悩まされ、12〜15年の4シーズンは一軍登板機会なし。昨オフ、育成選手で再出発した。

 二軍では開幕当初こそ抑えを務めていたが、本人の希望もあって先発に戻った。右肩の状態を考慮して、中10日以上の登板間隔が空いていたが、5月31日のイースタン・リーグ、ロッテ戦(QVCマリン)で今季初の中8日で登板。5回以降に制球を乱し、6回途中7安打4失点で負け投手となった。

「持ち味を出せなかった。でも(中8日に)違和感はなかった。いい球は増えてきている。前進はしているのかなと思います」

 視察した小川淳司シニアディレクターは「肩のスタミナが課題」と語った。

 右肩痛を発症した当時は「もどかしかった。朝、起きたら肩が良くなってないかなあとか、(漫画で願い事がかなう)ドラゴンボールが落ちてないかなあとか。そんなことばかりを考えていた」と由規。投げられるようになっても、一定数の登板をこなすとリハビリに戻るなど、全快とはいえなかった。

 背番号は11から121に変わった。

「試合を重ねるたびに良くなっているけど、支配下登録へアピールしないといけない立場ですし、状態を落とさないように心がけています」

 限られたチャンスをモノにし、11年以来の一軍マウンドへ、ひた走る。
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