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ロッテ 岡田幸文外野手・研鑚を重ねる“エリア66”

 



 守備力は12球団No.1と言っていいだろう。岡田幸文外野手だ。背番号66の中堅手が守る広い守備範囲は「エリア66」と呼ばれる。2011、12年にゴールデン・グラブ賞を受賞。今季も守備でチームを救っている。単に俊足だから守備範囲が広いわけではない。

「打球判断が大事。落下地点を予測して、最短距離で落下地点まで行くこと。打球を追って走っていたら、切れていく打球もあるし、捕れるわけがない」と話す。

 31歳が重視しているのが、フリー打撃での守備。自分が打つ時間以外は外野を守り、一球一球に集中して守っている。

「ノックは来るって分かっているから、生きた球を捕るほうが練習になる。芯に当たればフックしたりナックルみたいな打球も来るし、打撃練習で打球判断の練習をしている」という。

 今季導入された「コリジョンルール」も外野守備の重要性を浮き彫りにした。本塁クロスプレーの衝突を防止するルールは、走者が圧倒的に有利になる。岡田は「バックホームの返球が一塁側にそれたらノーチャンス。三塁側にいい球を投げないといけなくなった」。今季、守備で印象に残る試合を聞くと、5月24日の日本ハム戦(札幌ドーム)だという。初回一死二塁の守備。田中賢の中前打を捕球し、本塁のやや三塁寄りに2バウンド返球。ここしかないというドンピシャの返球で走者の陽を補殺した。

「あの守備で勝てたわけだからね」と振り返る。好調・ロッテの「エリア66」から目が離せない。
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