館山昌平が戻ってきた。7月6日の
DeNA戦(横浜)で84日ぶりに先発復帰。6回途中まで6安打2失点。最速は149キロを計測した。
館山は「点を取ってもらった後の失点や、主軸に打たれたホームランが反省点です」と語ったものの、真中監督は「術後とは思えないボールだった。今後に期待したい」と評価した。
今季は開幕先発ローテーション入りしながら2連敗。4月20日に右ヒジ関節の遊離体摘出とクリーニングの手術を受けた。右ヒジにメスを入れるのは5度目だった。
「確実に戻れるので手術を受けた。ヒジの角度が10度くらい伸びた。手術前と違って、狙える」
手術前は関節ねずみの影響で制球に苦しみ、10投球回で7四死球。術後は全盛期の球速が復活した。6月25日のイースタン・リーグ、DeNA戦で150キロを計測。それも終盤の8回だ。
一軍復帰戦でも149キロをマーク。「後半にスピードが落ちることがない。球もあまりばらつかない」と話す館山は、チームを救う役割が期待される。
館山は昨年6月28日の
巨人戦で、2014年4月に受けた右ヒジ内側側副じん帯の再建手術から復帰。6勝を挙げ、4位だったチームを逆転Vに導いた。今季もその再現を狙っている。
「昨年よりいいパフォーマンスができそう。相手を抑えることだけを考えたい。先発ローテーションを守っていきたい」と誓った。