週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

楽天 足立祐一捕手・“代役”としてホームを死守

 



「代役」として存在感を示している。ルーキー・足立祐一は骨折で離脱した嶋に代わり、楽天のホームを必死に守っている。5月21日、4連敗中でキャプテン離脱という最悪の状況で初昇格。その連敗は9まで伸びたが、前半戦終了まで37試合にスタメンマスクをかぶり18勝19敗。5割に迫る勝率で奮闘している。

 昇格直後は苦しんだ。投手とサインが合わない場面も目立ち「あんまり受けてなくて試合で受けるのが、すごいきつかった。そもそも球種、スライダーがどのくらい曲がるとか、ランナーがいたらどのくらい曲がるとか違うんで、戸惑いが結構ありましたね」。受ける機会が少なかった投手の特徴を、把握する時間が必要だった。

 手応えをつかんだのは、中日との交流戦(ナゴヤドーム)だった。四番・ビシエドの内角を攻め抜き、3連戦で11打数1安打と抑え込んだ。「弱点が出てたんで、どんどんいって、3連戦ほとんど変わりなかった。そこで変化があったら、こっちも考えないといけないですけど。あれが一番ハマったかなと思います」と振り返った。

 梨田監督も「ある程度、投手のことも分かってきた。内も使って逃げない」と評価した。嶋が7月22日に一軍復帰。

「嶋さんが帰ってきましたけど、足立がいてよかったな、何とかなったと思ってくれたらありがたいかなと思います」

 謙虚に現状を受け止めながら、正捕手復帰後も一軍生き残りを狙っていく。
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング