この夏場を乗り切れば、一皮むけそうなのが
北條史也だ。後半戦スタートから三塁のポジションに固定。長丁場のペナントレースでこの季節に踏ん張って、定位置をつかみたいところだ。
「まだまだゲームが続きますし、毎日気が抜けません。いつどこで試合に出ることになっても集中力を切らさないようにしたいと思っています」
プロ4年目で初の開幕一軍を手に入れた。ヘイグ離脱もあって6月上旬から二塁、もしくは三塁の守備に就く機会が増えた。特に交流戦明けはホットコーナーを守り続ける。
昨季はわずか1試合の出場にとどまった若虎だが、出番を重ねるごとに成長を見せる。これまでは守備のミスも目立ったが、金本監督は「飲み込みが早い」と経験を積ませることに比重を置く。
特に同じセ・リーグで比較されるのは、
広島で売り出し中の鈴木だ。同学年で、プロ入り後もU-21大会でチームメートとして、お互いベストナイン賞を受賞。北條にとっては「刺激になる」という存在で、さらに自身をアピールしていく。
これから長期ロードに突入する8月は、チームが上昇するための踏ん張りどころ。開幕から1度も一軍を外れずプレーしてきた北條にとっても、レギュラーの座を見据えた大事な終盤だ。
北條も「夏場になると体重が落ちることもあるので、しっかりトレーニングもして体調を維持していきたいです」と気を引き締めてかかるつもりだ。