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ヤクルト 由規投手・投げられる喜びを感じて

2016年8月5日(金) 19:53 



 今から9年前。由規は自慢の快速球で、2007年の夏の甲子園を沸かせた。宮城・仙台育英高3年時、2回戦の智弁学園高戦で甲子園最速(当時)の155キロを計測した。

 プロ入り後は、大谷翔平(日本ハム)に破られるまで日本人最速の161キロをマーク。3年目の2010年には自身初の2ケタとなる12勝。順調なプロ野球人生を送っていた。しかし、翌11年に事態は暗転する。

 同年秋に右肩痛を発症。13年4月に右肩のクリーニング手術を受けた。手術は成功したが、肩の状態は一進一退。12〜15年の4シーズンも一軍登板がなく、昨オフに育成選手契約を締結。背番号も11から121に変わった。

 二軍戦での投球が評価され、再び背番号11に。7月9日の中日戦(神宮)で、11年9月3日の巨人戦以来、1771日ぶりに一軍復帰。5年の歳月を経て本拠地の神宮に舞い戻り、6回途中まで10安打6失点。それでも最速149キロを計測。爪あとを残した。

「大げさかもしれないが、夢の中にいるような感覚だった。心の底から楽しいと思った。一軍で投げられる喜びを感じたが、勝負の世界は勝たないと意味がないから悔しい」

 7月24日の中日戦(ナゴヤドーム)で6回途中まで2失点。1786日ぶりに白星を飾った。球場に駆けつけた母・美也さんにウイニングボールを手渡すと由規は号泣。

「家族に迷惑をかけた。2勝目を目指したい」と誓った。

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